LINER NOTES

『hal self selection』セルフライナーノート

hal『self selection』(配信限定)
2009/09/09

ビクターエンタテインメント/INVITATION
VEAML-23439
1,600円(税込)/1,524円(税抜)

  1. SPACE NEEDLE
  2. Always You
  3. trampoline
  4. P.Sの後で ~made up your mind~
  5. 人魚
  6. Angel's Ladder
  7. ひとあしおくれの春
  8. 独占欲
  9. テノヒラ
  10. I wanna tell you

01.SPACE NEEDLE

作詞・作曲:hal/編曲:hal, Steve Fisk (from 3rd Album "二十歳のころ")

シアトルのレコーディング滞在時に作った曲です。 SPACE NEEDLEとは、シアトルのシンボルタワー。

実際にのぼって見た景色、その時感じたこと、その時の心情を描いています。 当時私は、何か常に心に不安を抱えていて、でもそれはあまり定かじゃなくて、早く大人になりたかったり、ずっと子供のままでいたかったりしました。 それをそのまま書き写したのが、このアルバムだったりします。

“二十歳になる”こと、“二十歳を振り返る”こと。 私に大きな変化があった、そして変化をもたらしたアルバムです。 そんな不安定な19歳の終わり、20歳になる直前に書いた、私の10代最後の曲。

02.Always You

作詞・作曲・編曲:hal (from 8th Single "オートバイ")

一番最初のセルフプロデュース曲です。 シンプルに、聴かせたい、と思って作りました。

コードもすごくシンプルで、演奏もとてもシンプルで、そして、切なくて。 私の得意分野です(笑)。

03.trampoline

作詞:hal/作曲:レスリーズ/編曲:大橋伸行 (from 2nd Mini Album "all kinds of crayon")

レスリーズ(Leslies)のカバーです。 大好きな一曲。よくライブでも演奏します。

この曲を聴くと、すごく当時の夏を思い出します。 日曜日の退屈に、というか、休日の何も予定のないのんびりした時間(しかも昼下がりの)というのに憧れていました。 東京で初めてひとりぐらしを始めた部屋で、いつも仕事を終えた後、真夜中に歌詞を書いていました。 ほぼ寝るためだけにあったような私の部屋。懐かしいです。学大のワンルーム。 あの部屋、今はどんな人が住んでいるのかな。

04.P.Sの後で ~made up your mind~

作詞:川村真澄/作曲:Henrik Sundqvist/編曲:Henrik Sundqvist, Pelle Henricsson  (from 1st Mini Album "Another side of Life")

クラウドベリージャムプロデュースのもと、初めてスウェーデンでレコーディングをした際、一番最初に歌入れを行った、とても思い入れの深い曲です。

まだまだ慣れないレコーディング作業、慣れない土地で、言葉も分からず、コミュニケーションもまだまともに取り合う事が出来ずに、
思うように進まない中での歌入れ。本当に苦労しました。 ですが、この曲を録り終えたとき、通じ合えた。そんな気がしました。

憧れのクラウドベリージャムとのセッション。 この夢のような時間は、決して夢ではなく、現実に自分の身に起きている。 そう思うと震えました。 私の良さは低めの声だ、と言ってもらったとき、コンプレックスが吹っ飛びました。 コーラスもクラウドベリージャムが入れてくれてます。 とても寒い時期のスウェーデンでの、胸が熱くなる程の興奮と思い出。

05.人魚

作詞・作曲:hal/編曲:渡辺善太郎 (from 4th Album "ブルー")

この曲はふっと、本当にフッと急に頭に浮かんで、わぁーっと忘れないうちに録音してすぐに提出してレコーディングをした曲です。

私は結構悩んで悩んで作っていく方で、こういうのは珍しく、自分で驚いたりしてました。 歌詞のイメージもすぐに浮かんで、わりと悩まず書けた本当に珍しい思い出です。 そのイメージとは、映画『グラン・ブルー』。 まさに海そのもの。 自分の中ではこのアルバムの軸になるイメージとなった曲です。

06.Angel's Ladder

作詞:川村真澄/作曲・編曲:大橋伸行 (from 1st Album "way of my attitude")

日本とスウェーデンでの二国レコーディングで作り上げたファーストアルバムのラスト曲。

元BRIDGEの大橋伸行さんの作曲、プロデュースの曲です。

私はこのアルバムで、スヴェンスカ(スウェディッシュポップ)だけにとどまらない広がりを出したかったし、こうして変わって行く事も
私の選ぶ道だから、階段を上るという意味でも、スウェーデンだけ、ということにはさしてこだわりませんでした。

この曲で次作への繋がりだったり、今後の行方みたいなものを魅せるつもりでしたが、当時は賛否両論でした。 今思えば、それくらい<スウェディッシュポップのhal>、という印象は強かったのだと思います。 けれど私は、昔も今も、後悔はしていません。 それがアルバムタイトル通り、“way of my attitude”でしたから。

07.ひとあしおくれの春

作詞・作曲:hal/編曲:高野勲 (from 2nd Album "ラブレター")

私の初の作詞作曲楽曲です。 過去のhal作品の中では最初で最後のボサノバ風アレンジの曲です。

プロデューサーの高野勲さんと色々試して、色々話し合って、ボサノバでいこう!と決めました。 halとしてはかなり異色な一曲です。

私の当時の事務所の社長が昔<とんぼちゃん>というフォークデュオをされていて、実は同じタイトルの曲があるのですが、敬意と感謝を込めて、ということで、お願いして同タイトルを付けさせて頂きました。 よんぼさんは今でも歌われていて、私も先日ライブを拝見させて頂きましたが、素晴らしかったです。 あ、タイトルは一緒でも、曲は全然違うものですよ(笑)。

08.独占欲

作詞・作曲:hal/編曲:上田禎 (from 3rd Mini Album "低温火傷")

これもまた異色なジャズ風アレンジの曲です。 曲作りに煮詰まって、気分転換に行ったファミレスにいいネタがありまして(笑)。

深夜のファミレスにはドラマがあります。でも、本当は盗み聞きはいけませんね(汗)。 実は、聞いてメモしてる間中、バレちゃうんじゃないか、
そして怒られちゃったらどうしよう!とかなりドキドキしていました(笑)。 いわゆる二股をしてた彼。泣きわめく彼より随分年上の彼女。

一体どういうつもりなのかと彼を問いつめる彼女の友人。 そして、ドギマギしながら、せっせとメモる私。。。 なんてデンジャラス&ドラマティック!! 興奮冷めやらぬまま家に帰って、早速メロディを付けたらこうなりました。 アレンジもその雰囲気そのままに、情熱的にとお願いして。上田禎さんの天才っぷりが炸裂です。

09.テノヒラ

作詞・作曲:hal/編曲:大橋伸行 (from 6th Single "終わった恋の唄")

とてもゆるやかであたたかく、優しい、例えば夢の中とか、絵本の中とか、そんなイメージで作った曲です。

シングル「終わった恋の唄」のカップリングなのですが、シングル曲がとても強さを感じるイメージの分、あえて逆を狙って書いてみました。
辛い出来事の後には、ゆったりした時間が必要、というような意味合いです。 私は、手、というのが不思議です。 触れただけで、何かを感じたり、何かが分かってしまったりする。それは物だけじゃなくて、気持ちだったり。 大切な人の手に触れたいと思うのは、ただ触りたいだけじゃない、でしょ?

手からはじまること、手から伝わること、沢山あります。 言葉だけじゃ足りないなら、触れてみればいい。 それが手探りでも、はじめてみれば、分かるようになるんだと思います。

10.I wanna tell you

作詞・作曲:Jorgen Wamstrom/編曲:Jorgen Warnstrom, Henrik Sundqvist (from 3rd Single "color as beginning")

クラウドベリージャムの新しいスタジオでレコーディングを行った作品です。 詞曲、プロデュース、全てクラウドベリージャムです。

書き下ろしの全英語詞。これまでカバーと違い、この歌入れは苦労しました。 今までとはまた違う雰囲気の中、いつもと同じメンバーで、
心地よく進んだレコーディングでしたが、スウェーデンでのレコーディングは実質これが最後となりました。 初めて行ったスウェーデンは冬。

この時は夏。気温も雰囲気も全然違いましたが、どちらもとても好きでした。 あの時、あの来日ライブ時に彼らに会いに行って、あの場で歌わなければ、このセッションは出来なかったんだな、と思うと、本当に色んな思いが込み上げてきます。 思い立ったら吉日、じゃないですけど、やってやれない事はない、と思います。 夢は、実現するためにある。 いつまでも、そう信じていたいです。